INDEX Page > ビタミン > 水溶性ビタミン > ビタミンB6

ビタミンB6

ビタミンB6 びたみんびーろく Vitamin B6 (Pyridoxine)

ビタミンB6は、タンパク質を作るために欠かせないビタミンです。また、タンパク質を糖質や脂質にする転換する過程や、その逆の過程でも働いていて、ビタミンB6は他のビタミンB群とは違い、アミノ酸の代謝神経伝達に深く関与しています。およそ100種類の酵素に対しての補酵素として働いており、食べるタンパク質の量に応じて、ビタミンB6も必要量が増加していきます。このようなことから、ビタミンB6は皮膚や粘膜のビタミン・エネルギー代謝のビタミンと呼ばれています。

アミノ酸からのエネルギー生産に補酵素として関与:

絶食や空腹時のように食物摂取がないとき、肝臓に蓄えているグリコーゲンの分解にビタミンB6が補酵素として働き、血糖値を上げて全身にエネルギー源を供給しています。日常でも、ヒトが必要とする総エネルギーの18%がアミノ酸から生成されているという報告があります。 

アミノ酸が足りないとき ... 他のアミノ酸からつくる:

食物摂取されたタンパク質は胃でアミノ酸まで分解されて吸収されます。このアミノ酸が肝臓で様々なタンパク質に合成され体を形作っていくわけですが、このとき、タンパク合成に必要なアミノ酸が足りなくなると、ビタミンB6が補酵素として働き、別のアミノ酸から必要なアミノ酸をつくることでタンパク合成に支障がでないようにしています。ビタミンB6が不足するとタンパク質の合成ができなくなり、体の組織の形成や維持に悪影響がです。

ケラチン合成の補酵素:

ケラチンとは「角質」ともいわれるタンパク質。ケラチンは皮膚の表皮毛髪歯のホウロウ質などを作っている物質です。このためビタミンB6が不足すると、肌荒れ、脱毛、白髪、不健康な爪、虫歯などの症状があらわれることがあります。

抗体生産の補酵素:

ビタミンB6は、免疫機構で主要な役割をもつ免疫グロブリン(抗体)の生成に関わっています。このため免疫機能を正常に維持するためにビタミンB6は欠かせない栄養素です。 アレルギー治療では抗ヒスタミン剤とともに利用されています。

ヘモグロビンの合成を助ける補酵素:

ヘモグロビンは鉄分とタンパク質が主成分で、タンパク質の再合成にはビタミンB6の補酵素としての働きが欠かせません。ビタミンB6が不足するとヘモグロビンの生成が妨げられる一因となり、貧血を引き起こしやすくなります。

神経伝達物質の合成に関わる:

ビタミンB6は、刺激により興奮した神経細胞を抑える働きのある神経伝達物質の合成に関わっており、その1つにはγ-リノレン酸(GAVA)などがあり、不足すると不眠症、神経過敏、神経炎、こむら返り、足のしびれ、生理前症候群(PMS)などの種々の症状があらわれることがあります。

ビタミンB6のそのほかの働き:

ビタミンB6は、核酸の合成、遺伝子発現の調節、細胞膜の形成、消化・吸収、成長、血中コレステロール抑制、記憶、精神安定、美肌、ホルモン合成、老廃物分解など、これらに関係する酵素にも補酵素として働いています。また、ビタミンB6には利尿作用があります。

ビタミンB6の 【おもな働き】

*
非必須アミノ酸の相互転換:
非必須アミノ酸が足りない場合、他のアミノ酸から作り替えるか、糖質・脂質からつくられる
タンパク質を糖質や脂質にする過程や、その逆の過程:
アミノ酸をエネルギー源としての供給、及びグリコーゲンを分解
ケラチンの合成:
皮膚の表皮、毛髪、歯のホウロウ質などを作る
核酸の合成:
ナトリウムとリンのバランスの維持、細胞核・核酸・抗体の合成、遺伝子発現の調節
アラキドン酸の合成:
リノール酸やリノレイン酸からの合成
スレオニン代謝・セリン代謝の初発酵素として働く
メチオニンの代謝に関わる:
メチオニンとはタンパク質を合成する必須アミノ酸。肝臓で毒素や老廃物を排除し代謝を促進、血中コレステロール値をコントロール。
メチオニンは、セレン・セレニウムの運搬役のため抗酸化作用も期待される
免疫強化: 免疫グロブリン(抗体)の生成に関わる
ホルモン合成:
セロトニン・ドーパミン・アドレナリン・ヒスタミン等の、生理活性アミンの合成に必須
老廃物の分解への関与とB6の利尿作用:
体のタンパク質は、最後にはビタミンB6の働きも加わって、水、炭酸ガス、尿素になるが、タンパク質の分解で生じる有害物質の窒素はビタミンB6の関与でアンモニアになり、腸内細菌により尿素となり無害化される
また、ビタミンB6には利尿作用があり、老廃物の排出に有効な働きをしている
糖尿病の場合:
インスリンの分泌に欠かせないニコチン酸(ナイアシン・ビタミンB3)を体内でつくるのに必要。インスリンの分泌が活発化する
効果があるとおもわれるもの
アレルギー 花粉症 口内炎 ストレス 精神安定 生理前症候群・PMS 先端疼痛症 つわり 糖尿病 肌荒れ 皮膚炎 貧血 浮腫 免疫力強化  毛髪 爪
*ビタミンB1、B2、C、マグネシウムと一緒に摂取すると効果的
※ 注)
  1. ケラチン:ケラチンとは、毛髪や爪、皮膚の角質層を形成するための硫黄を含むたんぱく質の総称である。水分をよく含む繊維状の細長いたんぱく質であり、弾力性に富む。毛髪や爪は硬ケラチン、皮膚角質層は軟ケラチンという。粘膜などの角質化しない上皮細胞においてもケラチンは重要な役割を果たしている。ケラチンのことを角質ともいう。

ビタミンB6の【効果】

医薬のページから Web情報

ビタミンB群心筋梗塞抑制・厚労省研究班が調査

レバーやホウレンソウなどを普段の食事で食べ、ビタミンB群(B6、B12、葉酸)を多く摂取する人はあまり摂取しない人に比べて心筋梗塞(こうそく)になるリスクが37—48%低くなるとの疫学調査結果。
※ サプリメントは対象外
http://health.nikkei.co.jp/news/top/index.cfm?i=2008052703220h1
サプリメント関係の効果説明 Web情報

ビタミンB6の働き

ビタミンB6は他のビタミンBと異なり、体内のタンパク質代謝に深く関与し、タンパク質をバラバラに分解し、アミノ酸にする酵素の働きを促進すると同時に、百種類以上の酵素の補酵素として機能します。

ビタミンB6には、以下の主要な働きがあります。

赤血球の合成の促進と貧血症状の予防
核酸合成の促進、老化防止
動脈硬化、脂肪肝、高脂血症の予防と治療
口内炎、舌炎の予防と治療
免疫の抗体の形成への関与により、アレルギー症状への治療効果
以下は別会社サイトでの記載内容

ビタミンB6は、タンパク質をつくるビタミン

... タンパク質は、いったんアミノ酸に分解されてから、カラダに必要なタンパク質に再合成されます。このアミノ酸の合成や分解に必要なのがビタミンB6。
... ビタミンは、... 毎日の美容や健康、そして丈夫なカラダづくりには欠かせないビタミンです。
アルコールの摂り過ぎは体脂肪に変わって蓄積されることに注意が必要ですが、ビタミンB6はB2と同じように脂質の代謝にも関わっているため、お酒が多い方にもおすすめです。
... ビタミンB6は体づくりのほかにホルモンの代謝にもはたらきますので、妊娠中や授乳中の女性は多めに摂る必要があります。
... ビタミンB6は、魚やレバー、バナナ、鶏肉、さつまいもなどに多く ...
以下は別会社サイトでの記載内容

別名(特長):ビタミンB6は、肌荒れ時のビタミン

●アミノ酸、脂肪、糖質の代謝を促進します。
●体内の代謝を促進することで、神経・筋肉の働きを円滑にします。
一般ページの効果説明 Web情報

ビタミンB6とは

ビタミンB6は、アミノ酸代謝に必須のビタミンである。食生活の欧米化に伴い、タンパク質の摂取が増えている現状では、ビタミンB6の必要量が増大している。
ビタミンB6は神経系にも関与し、欠乏するとうつ病や、無気力、貧血の原因になり、肌荒れや鼻・口・眼の周りに皮膚炎を起こしたり、ニキビや吹き出物が出来やすくなる。

ビタミンB6の効果・効能

ビタミンB6はタンパク質や糖質、脂肪を適切に吸収する。さらに脂肪肝を防ぐ働きがあるので、お酒をよく飲む人に効果がある。また、女性には特に必須のビタミンとされ、月経前の女性特有の体のだるさや頭痛、妊娠中のつわりなどを軽減する。
以下はサイトでの記載内容

ビタミンB6は、発育促進、各組織の修復などの働き

ビタミンB6は、たんぱく質や脂肪の代謝に必要な栄養素。
細胞の新陳代謝を促すことから、発育促進、各組織の修復、生殖機能の活性化、性欲増進を図る働きがある。
魚、肉、豆類などに多く含まれ、また腸内細菌により合成されるので、欠乏の心配はないとされている。

ビタミンB6は、摂取が十分でも不足しやすい

摂取が十分であっても、ビタミンB6の需要が増加する妊娠時、腸内細菌が変化する抗生物質の投与、発熱、甲状せん機能障害、放射線照射、慢性アルコール中毒などで不足しやすいビタミン。
ビタミンB6が欠乏すると、舌炎、胃炎を伴う目、鼻、口の周囲の脂漏性皮膚炎などが起こる。
また、食欲不振、おう吐、貧血、更に日光の当たる部分に発赤・水泡・色素沈着などが生じる、ペラグラ様皮膚炎などの症状も現れる。

ビタミンB6の【性質】

  • 水溶性
  • 酸性でやや安定、中性、アルカリ性では不安定
  • 光(特に紫外線)によって分解する

ビタミンB6の【摂取】

  • 妊娠中または授乳中の女性はホルモンバランスの関係で、ビタミンB6の消費量が多くなったりして、欠乏しやすくなるので注意が必要です。
  • ビタミンB6は腸内の細菌(ビフィズス菌など)が合成するので不足することはないといわれていますが、抗生物質の使用などによって不足することも考えられます。

ビタミンB6の摂取を阻害する食物

  • 糖分、コーヒー、お茶、アルコール
  • 抗生物質などの服用の長い人の場合、腸内細胞の生成が妨げられて、ビタミンB6不足に陥りやすくなります。

ビタミンB6を過剰に摂取した場合

  • ビタミンB6は水溶性のため、必要量以上のものは尿などと一緒に体外へ排泄されますので、通常の食生活では心配はありません。(また、過剰症についての報告はないようです。)
  • 感覚神経障害などの悪影響が起こることがあるそうです。

ビタミンB6の不足による疾患

  • 貧血、脂漏性皮膚炎、口内炎、知覚神経障害、フケ症、消化不良、ホルモンバランス悪化、妊娠線、早期老化、つわりの悪化、妊娠中毒症、生理前症候群(PMS)、アレルギー

ビタミンB6の欠乏による疾患

  • 成長の停止、体重減少、テンカン様痙攣、動脈硬化性血管障害、筋肉の緊張低下、貧血、脂肪肝 など

ビタミンB6を含む主な食品

  • ビール酵母
  • 牛肉
  • 鳥肉
  • 玄米
  • 小麦胚芽
  • ニンジン
  • キャベツ
  • アボガド
  • バナナ
  • ほうれん草

備考

  • 【ビタミンB6は女性のビタミン:生理前症候群・PMSとは】
    なぜ生理前症候群(PMS)は起こるのでしょう?
    基本的にはエストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)の性周期のホルモンバランスが取れていない事が原因と考えられています。ホルモンバランスの乱れは、自律神経に影響を及ぼして一時的な自律神経失調の状態になり、これが不調の原因となっています。
    ... ビタミン欠乏、特にビタミンB6の欠乏が指摘されています。
    ビタミンB6は中枢神経を正常に保つ働きが有り、B6を多く摂ると、PMS改善に役立つと報告されています。ビタミンB6は脳内のガンマアミノ酪酸を増やします、ガンマアミノ酪酸には精神安定作用があります 。.....
    http://www2.odn.ne.jp/kobayashihakkou/isofla-10.htm
  • 参考情報:
    http://web.kyoto-inet.or.jp/people/vsojkn/gen-vit027.htm

トラックバック(0)

このブログ記事に対するトラックバックURL:  http://eiyou.hontonano.jp/mt/mt-tb.cgi/8

コメントする(コメント入力フォーム)

release: October 27, 2007
update: August 8, 2008

食品の栄養成分 基礎知識 カテゴリ
 
 

メタボの栄養 基礎知識2008