スルフォラファン
スルフォラファンは、その前駆物質であるスルフォラファングルコシノレート(SGS)の状態でアブラナ科植物に存在しており、刻んだり、咀嚼するなどにより、 酵素ミロシナーゼ(チオグルコシターゼ)と反応・加水分解されることで、スルフォラファンに変化します。1994年、ブロッコリーから発見されたイソシアネート(イオウ化合物)の一種、ピリッとする辛みの成分です。
アブラナ科に多いグルコシノレート(配糖体)は、120種ほど存在しているといわれています。高濃度のSGSは、特定品種のブロッコリー発芽3日目のスプラウトに最も多く存在することがつきとめられており、普通のブロッコリーと比べて特定のブロッコリースプラウトにはスルフォラファンが100倍以上含まれ、週に20~30g食べるとガンの発生率を半分に減らすことができると言われています。
また、スルフォラファンは大豆レシチンと一緒に摂取すると吸収率が高まると言われています。
スルフォラファンは、ヒトの体内では次の作用が確認されています。
- 解毒酵素の生成を活性化する働き
- 抗酸化酵素の生成を促す働き
- 新陳代謝を上げる効果
- ピロリ菌(ヘリコバクター・ピロリ)への殺菌効果
スルフォラファンの解毒作用
体内に取り込まれた発癌物質を無毒化し体外に排出する、解毒酵素の生成を活性化します。
- グルタチオン・S・トランスフェラーゼ(glutathione S-transferases)を活性化、主に肝臓で鉛・水銀・カドミウムなどの有害重金属が包み込まれた後、胆汁として腸に分泌され、便とともに排出されます。
- キノン還元酵素(quinone reductases)の活性を最も強く高めることが知られています。
スルフォラファンの抗酸化作用
抗酸化酵素の生成を促す作用があります。抗酸化酵素とは以下の3種が確認されていて、これらの抗酸化酵素の働きを支えている栄養素として、ビタミンC、ビタミンE、カロティノイド、ポリフェノール、CoQ10(コキューテン)などがあります。
- 体内で合成されるSOD
- 食品から摂取するカタラーゼ
- 食品から摂取するグルタチオンペルオキシターゼ
スルフォラファンが新陳代謝を活発化
細胞分裂が活性化されることで、新陳代謝が活発になります。
- スルフォラファンが抗酸化酵素の生成を促進しますが、これによって、グルタチオンを抗酸化物質として損失することなくDNA合成の材料として使うことができるため。
- スルフォラファンにはグルタチオンの生成を促す作用もある。
スルフォラファンはピロリ菌を殺菌
胃潰瘍や十二指腸潰瘍、さらに胃癌の原因の一つといわれているピロリ菌(ヘリコバクター・ピロリ)の殺菌効果が報告されていいます。
注意 スルフォラファンが甲状腺肥大を誘発 ?
天然に存在するイソチオシアネートは、その構造によって、脂肪族、含硫、芳香族の3種類に分けられる。
● 脂肪族は、カラシ、わさび、大根、ブロッコリー、キャベツなどに含むものが多い。
● 脂肪族には、甲状腺ホルモンの生合成を阻害し、甲状腺肥大を誘発する因子、ゴイトリンの前駆物質になるものがある。
● マカのグルコシノレートは芳香族。これがマカを健康食品として特徴づける成分ではないかと推測されている。
スルフォラファングルコシノレート (SGS) いろいろMEMO
- 単にグルコシノレートと書かれていることが多い
- アブラナ科の植物に含まれる、ワサビや大根おろし の辛みのもと
- 一部のグルコシノレートには甲状腺の機能低下や腫瘍の発生を起こすものがある(上記)
- スルフォラファンはメチオニンを原料にしたグルコシノレートの一種
- トリプトファンからできるグルコシノレートの一種は、癌を引き起こす作用を持つ分解産物を生み出すこともあ。
- グルコシノレートは乳腺、胃、肝臓の癌阻害剤であることが報告されている
- グリコシノレートは花粉症などのアレルギー疾患を予防するといわれている
スルフォラファンの 【おもな働き】
| * |
|---|
| 解毒酵素の生成を促進 |
| 抗酸化酵素の生成を促進 |
|
check point : スルフォラファン、解毒と抗酸化でアンチエイジング。 免疫、新陳代謝、抗老化、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、胃癌 |
スルフォラファンの【効果】
- 有効性の報告 Web情報
-
お休み
- サプリメント・健康食品関係の説明 Web情報
-
お休み
- 一般ページの効果説明 Web情報
-
お休み
スルフォラファンの【性質】
- SGSは、熱に強く水溶性
- スルフォラファンは、揮発性
スルフォラファンの【摂取】
- 生で食べること。ブロッコリーでは蒸すことで調理の損失を抑える。
- 揮発性のため、刻んだりすり下ろしたりしたら、放置しない。
スルフォラファンを過剰に摂取した場合(副作用)
- 通常の食事で過剰になることはありません。過剰による障害の報告はないようです。
スルフォラファンが不足した場合
- 報告はないようです。
主な食品
- カリフラワー
- 菜の花
- 大根(だいこん)
- キャベツ
- かいわれ大根
- ブロッコリースプラウト
- ブロッコリー
備考
トラックバック(0)
このブログ記事に対するトラックバックURL: http://eiyou.hontonano.jp/mt/mt-tb.cgi/62
メタボの栄養 基礎知識2008



コメントする(コメント入力フォーム)