クロロゲン酸
クロロゲン酸 くろろげんさん chlorogenic acid
クロロゲン酸はコーヒー豆から初めて単離された成分ですが、多くの双子葉植物の種子や葉、中でもナス科・セリ科・キク科などの植物にも含まれています。生コーヒー豆には5から10%と最も多く含まれているポリフェノールのフェノール酸系に分類される色素成分ですが、焙煎された豆にはほとんど含まれていません。ちなみに「クロロ」という言葉は「緑」と「塩素」という二つの意味での使われる接頭語で、たとえばクロロフィル(葉緑素)や、クロロホルム(塩素)のようになります。クロロゲン酸は若干ですが緑がかった色であるため、「緑」の「クロロ」が付けられたようです。
金属・アルカロイド・タンパク質などと結合しやすい:
クロロゲン酸にはキレート作用があり、様々な金属と結合します。代表的なものには、鉄、銅、アルミニウム、カルシウム、マグネシウムなどがあり、このキレート作用による障害として、体内の鉄分とビタミンB1の吸収阻害が報告されています。また、クロロゲン酸を含むヤーコンのなどの料理では、アルミ製の鍋ではアルミニウムを体内に取り込んでしまうことが考えられるため、アルミ製の鍋は使わないようにしたほうが良いでしょう。
クロロゲン酸の 【おもな働き】
| * |
|---|
| 大腸癌、肝癌、肝硬変などの肝疾患を予防 |
| 2型糖尿病の予防効果(血糖値の抑制) |
| 活性酸素消去によるコレステロール抑制 |
| 胃液分泌を増やす作用 |
| 中枢神経興奮作用 |
|
check point : クロロゲン酸は、コレステロール、肝機能の健康、消化不良、ガン コーヒー・ヤーコン・キレート・糖尿病 |
※ 注)
- おもな働きに掲載する予防や抑制作用は、コーヒーを一日あたり7杯前後摂取したもの。品種にもよりますが、そもそも、量が多すぎるように思われます。
- ポリフェノール類は抗酸化作用が強い成分でクロロゲン酸もその仲間。数千種類にあるポリフェノール類に同じ程度の効果があるわけでもありません。また、たとえば、糖尿病に良い=ダイエットにも良い、という関係も必ずしも成立しません。どのようにして生まれる効果なのかをご自身で納得した上、食品などを摂取するようにしましょう。
クロロゲン酸の【効果】
- 有効性の報告 Web情報
コーヒー1杯(約140 cc)には約300 mgのポリフェノール:
... これは赤ワインと同程度、お茶の約2倍に相当 ... 2型糖尿病や肝疾患(肝がん、肝硬変)の発症リスクがコーヒーの摂取により低減されるとの発表が相次ぎ ...
http://coffee.ajca.or.jp/library/facts_polyphenols.htmlコーヒーに含まれているクロロゲン酸が血糖値の抑制に関わっている可能性:
... 生活習慣に起因する糖尿病は「2型糖尿病」といわれるものですが、近年、この2型糖尿病の予防に効果的としてコーヒーが注目を集め、世界各国から相次いで「コーヒーに2型糖尿病を予防する効果あり」という報告がされている。- オランダ、フィンランド国立公衆衛生研究所、アメリカやスウェーデン、日本などの各国で、コーヒーの2型糖尿病予防効果について「効果あり」という研究報告
http://coffee.ajca.or.jp/health/power06.html
... オランダのDr. vanDamらです。1万7,111人の男女を対象とした調査を平均で約7年間にわたり追跡した結果、「1日に7杯以上コーヒーを摂取する人では、1日2 杯以下の人に比べ2型糖尿病の危険度が2分の1になる」という報告が出された。 コーヒーには、HDLを増やす働きがある:
- 女性ホルモンとコーヒーの相乗効果や
男子学生を対象としたコーヒーとLDLの関係について
http://coffee.ajca.or.jp/health/q04.html 脂質の酸化を抑える働き:
- 実験により、コーヒーに含まれるクロロゲン酸がフリーラジカルの生成を阻害するという仕組みを明らかになりました。酸化の予防とフリーラジカルの生成の阻害という二重の防御壁で、...
ハムスターに発がん物質だけを与えた場合と、発がん物質とクロロゲン酸をいっしょに与えた場合について、大腸がんの発生率を調査。発がん物質のみはその40%に大腸がんが発生したのに対し、クロロゲン酸をいっしょに与えたハムスターには ...
約10年間にわたる40~60歳代の男女約9万人の追跡調査によると、コーヒーを毎日飲むグループの肺がんにかかるリスクは、ほとんど飲まないグループの約半分に...
http://coffee.ajca.or.jp/health/q05.html - 以下は別サイトでの記載内容
胃液の分泌を促進したという報告:
ラジカルスカベンジャー作用:
中枢神経興奮作用:
-
イソクロロゲン酸類については、エイズウイルスの細胞遺伝子への組み込みを阻害する働きがあることが報告されている
残念ながらコーヒーに多く含まれるクロロゲン酸そのものにはこの作用はほとんどありません。 またコーヒー中のイソクロロゲン酸類の含量は決して多くありませんし、イソクロロゲン酸の作用自体、実際に実用できるほど強力ではないようです。
- サプリメント・健康食品関係の説明 Web情報
インスタントコーヒー:
「クロロゲン酸」はコーヒー豆に含まれる活性成分で、コーヒー豆を焙煎した時の芳香成分や色素となります。 また、ポリフェノールの一種として他のポリフェノール(カテキンやタンニン)同様に注目されています。 コーヒー豆に含まれるポリフェノール「クロロゲン酸」は、焙煎によって熱分解され減少しますが、...クロロゲン酸:
- コーヒー酸とキナ酸が結合した物質で、抗酸化活性が強い。
- 肝臓における糖新生の阻害。
- インスリン分泌促進作用。
- 1日90mgの摂取で食後の高血糖を15~20%抑制したとの論文もある。
- 焙煎によりクロロゲン酸はコーヒー酸とキナ酸に分解するので、深煎りのコーヒーほどクロロゲン量は少ない。
- 摂取食物からの効果 Web情報
-
コーヒーダイエット
http://coffee.konap.net/ - コーヒーに含まれるカフェインには、脂肪を分解して血中に放出する働き(脂肪燃焼促進効果)があります。
その結果、基礎代謝を上昇させ、さらに、コーヒーに含まれているクロロゲン酸が褐色脂肪細胞にアタックして脂肪の燃焼効率をアップさせることにより、痩せやすい体へ導いてくれることが期待されています。 - カフェイン及びクロロゲン酸によって血中に放出されている遊離脂肪酸は、運動すれば確実に心臓や筋肉に取り込まれてエネルギー源として消費されるでしょう。
一説によると、コーヒーを飲んだ後に運動すると脂肪燃焼率が1.5倍近くになるのだそうです。 - http://www6.ocn.ne.jp/~syuneido/cafe.html ←この指摘、一票ですね。
コーヒーはなぜ美容に悪いのか
- コーヒーに含まれるカフェインはシミの原因であるメラニンを移動・拡散させる作用があり、肌の色素沈着を増大させる一因とも。
(★クロロゲン酸に直接結びつく美容効果はないような?)
クロロゲン酸の【性質】
- 渋い
- 熱に不安定
クロロゲン酸の【摂取】
- コーヒーに含まれるクロロゲン酸類が、鉄イオンやビタミンB1(チアミン)と結合することによって、これらの吸収を妨げるということが古くから報告されれています。食事と一緒にコーヒーを飲んだ場合には、それぞれの利用率は50%以上低下もあるようです。コーヒーは食間に飲むようにすると良いようです。(食後30分)
クロロゲン酸を過剰に摂取した場合
- 報告はないようです。
クロロゲン酸が不足した場合
- 報告はないようです。
主な食品
- コーヒー豆
- じゃがいも
- さつまいも
- アーティチョーク
- エゾコウギ
- ヤーコン
- ゴボウ
- リンゴ
備考
- 【コーヒーに含まれるクロロゲン酸】コーヒーには生豆に6.5~9.0%も含まれますが、焙煎によって分解され、イタリアンローストなどの強い深煎り豆では90%近く無くなってしまうこともあるようです。コーヒー一杯当りにはレギュラーコーヒーで15~325mg、インスタントで55~240mg含まれています。
焙煎時に分解されたクロロゲン酸類はまずキナ酸とコーヒー酸という物質になり、そのあと複雑な反応を経て香り成分や、褐色色素などの様々なものを作り出すもとになります。 - 【ヤーコンとクロロゲン酸】ヤーコンは南米アンデス原産のキク科の植物(サツマイモはヒルガオ科、ジャガイモはナス科)で、ダリアと同じ仲間です。ヤーコンの芋に大量のフラクトオリゴ糖、芋や茎葉にはフラクトオリゴ糖のほか、フラボノイドやクロロゲン酸といったポリフェノールが大量に含まれている。
- 参考情報:
http://www.imaginet.ne.jp/~tambe/coffee/Chlorogen.html
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