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アナフィラキシー

アナフィラキシー あなふぃらきしー anaphylaxis

アナフィラキシーとは、急性アレルギー反応の一つで症状が急激にあらわれることから、即時型(I型)アレルギーの花粉症・アレルギー性鼻炎・気管支喘息などと同じ疾患に分類されています。アナフィラキシーの特徴は、花粉症やアレルギー性鼻炎などと違って全身に症状があらわれること。消化器系と呼吸器系の複数の臓器で、あるいは急激に出現するものをアナフィラキシーと言い、即時型アレルギー全体の約10%がアナフィラキシーとみられています。また、希に、アナフィラキシーショック(急性の全身性ショック)といって、生命にかかわる最も重篤な状態となることがあります。

アナフィラキシーの症状

アナフィラキシーの初期症状は、「くしゃみ」や「咳」と伴に、その90%以上の人に「じんましん」などの皮膚症状が "全身" で起こり、口内異常感、口唇のしびれ、のどが詰まった感じ、嚥下(えんげ)困難感、両手足末端のしびれ、心悸亢進、悪心(おしん)、耳鳴、めまい、胸部不快感、目の前が暗くなった感じ、虚脱感(きょだつかん)、四肢の冷感、腹痛、尿意、便意などを自覚するようになり、次に、急激な血圧低下、循環不全に伴う意識障害、あるいは気道が狭くなることによる呼吸困難、チアノーゼが現れます。

希に、喉の腫れや痛みなどをともなう気道閉塞、不整脈による心停止によるショック状態となることがあります。このように、初期症状とショックは連続しているため、アナフィラキシーとアナフィラキシーショックは同義語のように使われているそうです。

特に注意!

投薬に利用される薬物や加工食品に潜むアレルゲンには特に注意し、アレルゲンとなっている物質や、それを含む食品の重合を避けることが最大の予防策です。ハチに対しては、1)巣を刺激しない 2)黒い色(服や帽子)は避ける 3)振り払わない 4)飛んできたら姿勢を低くし、飛び去るまで待つ。だそうです。

アナフィラキシーの主な原因【1】~【8】

【1】 ハチ毒アレルギー:

ハチ刺傷(はちししょう)では、ハチ毒による直接作用と、繰り返し刺されることによるアレルギー作用(蜂毒の抗体を持つ人)があり、ハチ刺傷で死亡に至る原因はアレルギー作用からのもので、アナフィラキシーショックが原因といわれています。 ハチ毒の成分にはヒスタミン・セロトニン・アセチルコリンなどや、アレルギー反応の原因になるなホスホリパーゼ、プレテアーゼ、ヒアルロニダーゼなど、さらに溶血作用があるものや神経毒を含むこともあります。

・アナフィラキシー反応は通常数分~十数分以内に現れる。
・全身症状がみられる場合は一刻も早く救急車などで医療機関へ行く。
・アナフィラキシーの既往歴がある場合、症状が無くても診療を受ける。

アナフィラキシーによる年間死亡者数は50―60名と報告されており、その中でハチ刺傷が半数を占める。また、 一般に、ハチ刺傷により何らかの全身症状が出現する可能性は約20%で、意識消失の危険性は約2―3%と報告されている。また、過去にハチ刺傷において全身症状が認められた場合、約50―60%の患者は前症状より重症化することが報告されている。(日本アレルギー学会2004総会での報告より)

ハチの仲間は国内で約4,200種が記録されている。人を攻撃したり刺したりして問題となるのは、人家やその周辺に巣を作って集団生活をするスズメバチやアシナガバチ、ミツバチの仲間でハチ全体から見ると極一部の種類。
ハチの毒には、痛みや痒みの原因物質セロトニン・ヒスタミンなどや、血圧降下・平滑筋収縮・組織破壊などを起こしアレルゲンともなるホスホリパーゼ類・ヒアルウロニダーゼなどが含まれている。最強の毒はオオススメバチの毒。

【2】 薬物アレルギー

投薬した薬剤そのものによるアレルギーや、薬剤の作用に対する中毒があるようです。どのような薬も薬疹(やくまい)を生じる可能性をもっているそうで、中でも、ペニシリンなどの抗菌薬や解熱鎮痛薬、抗けいれん薬などは薬疹を起こしやすいものの代表。アレルギーや体の状態を医師に申告することが大切です。

抗生物質(ペニシリン系、セフェム系など)、
インフルエンザワクチン、造影剤、
非ステロイド系消炎鎮痛剤(アスピリンなど)。

【3】 ラテックスアレルギー

ラテックス(天然ゴム)に残留しているタンパク質によるもの。天然ゴムを原料にする製品を使い続けることで引き起こされることがあります。

ゴム製手袋、ゴムの乳首、ゴム風船、ゴム製玩具、ゴム靴、コンドーム、弾力包帯、接着テープ、衣服(スパンデックス等)など、皮膚と接触するものに注意。*医療関係でもラテックス製品が多いようです。
  ★キッチンのゴム手袋で手がかぶれる方、ご注意!

口腔アレルギー症候群 OAS (Oral Allergy Syndrome)
くちびるや口の中の粘膜、さらには周囲の粘膜組織(上咽頭、鼻、目等)にアレルギー症状が起こるものを総称してOASという。
OASは、花粉症の原因植物や交差抗原性をもつ花粉や食物を、皮膚接触したり食べることで引き起こされる。
● 交差抗原性とは:元々の抗原とよく似た構造のタンパク質に反応することを交差反応と言い、このようなタンパク質のことを交差抗原性があると言う。天然ゴム製品での交差反応を、テックス・フルーツ症候群といいます。

OASの原因となる食物例:
りんご・もも・メロン・ナシ・キウイ・バナナ・パイナップル等のくだものや、セロリ・レタス・パセリ等の野菜類に多く、このほか、ソバなどの穀物・魚介類・卵・牛乳等も知られている。( ... なぜか、メジャーな食物ですね ... )

【4】 花粉アレルギー、食物アレルギー

・食物の場合は食後30分~1時間。さらに数時間後に再発することもある。
・「ソバ」に対するアレルギー反応は有名です。最近では欧米での事故が多いピーナッツに対しても国内で増加しているとのこと。

・花粉症では、特に交差反応に注意しましょう。特定の花粉にアレルギーがある場合、同じ「科」に属する植物の花粉にも反応したり、これに似たような構造のタンパク質を含む食品に反応することがあります。このことを「交差反応」というのですが、例えば、カバノキ科花粉症ではリンゴやモモなどバラ科の果物を食べると食物アレルギーを引き起こすことがあります。

ラテックスアレルゲンの交差反応の例:
食物では、バナナ・アボガド・キウイフルーツ・マンゴ・クリなどに、ラテックスアレルゲンと似たようなタンパク質が含まれている。ラテックス・フルーツ症候群と言われるもの。

逆に、食物アレルギーがあると、交差反応を起こしやすい花粉があるということです。【 ▼ よく知られている、花粉と植物性食品の交差反応

小児や思春期では、アレルギーを起こす食べ物を全てチェックできているとはかぎりません。初めて食べる食品はチョットづつ食べて、30分ほど様子を見るなどの注意が必要です。また、アレルギー体質の子供は上手に避けているとも言われ、周囲の無理強いが事故につながることもあるようです。

【注意:乳幼児の場合】離乳食開始で初めて食べた食品が引き起こすことがあります。母親や家族に食物アレルギーがある場合は、事前にアレルギー検査。これで安心というワケではないですが。また、小児の場合は周囲が無意識に与えてしまう事故に注意です。
【注意:アトピー性皮膚炎・気管支喘息・アレルギー性鼻炎などの方】過去に多量摂取によるアレルギー経験がありそれを止めていたが、食べてしまった場合。あるいは、体調が悪いときに特定の食品を過食した場合。軽いアレルギーを感じつつ、それを食べ続けた場合。アレルギー疾患が回復してきたときに制限していた食品を食べた場合。

【注意】なんらかのアレルギー疾患がある場合は、日頃から腸内環境を整えるよう心がけましょう。肉食や脂質を控え、食物繊維や緑黄色野菜を多くし、真水を飲みながら便秘しないように。

【5】 運動誘発アナフィラキシー

運動が刺激になってアナフィラキシーを起こすことがあります

【注意】食物アレルギーを起こす食品を知っておき、食べた場合には、運動しないこと。運動するならアレルギー食品を食べないこと。

【6】 食物依存性運動誘発アナフィラキシー

普段は食べても問題ない特定の食物を摂取して運動するとアナフィラキシーを起こすことがあります。

【7】 治療で用いられる療法の副作用

【減感作療法】:アレルゲン免疫療法ともいう。これはアレルギー性疾患に対する根治療法ですが、時として、注射したアレルゲンが引き起こすことがある。花粉、ダニ、昆虫の毒液、動物のフケなどのアレルギーでよく用いられる。

【8】 刺激で誘発

寒暖差による温度変化や運動により、ヒスタミンなどが分泌されるため。例えば水泳のように体が広範囲に寒冷刺激を受けるような行動に注意。

 

よく知られている、花粉と植物性食品の交差反応

花粉   食物
シラカンバ
(シラカバ花粉)
  バラ科:リンゴ・梨・梅・アーモンド・ビワ・イチゴ・サクランボ・スモモ・杏など
セリ科:セロリ・コリアンダー・キャラウェイ・フェンネル
豆科:ピーナッツ
ヤシ科:ココナッツ
マタタビ科:キウイ
ミカン科:オレンジ
ナス科:パブリカ・唐辛子
ゴマ科:白胡麻
 その他 マスタード
ヨモギ   セリ科:セロリ・食用ニンジン・コリアンダー・クミン・アニス
ナス科:ジャガイモ・トマト
キク科:ヒマワリの種・カモミール・レタス
豆科:インゲン・ピーナッツ・グリーンピース・エジプト豆(ひよこ豆)
ブナ科:
ウルシ科:ヘーゼルナッツ・ピスタチオナッツ
 その他 マスタード・蜂蜜(混入)・ビール(混入)
ブタクサ   ウリ科:スイカ・メロン・キュウリ・カンタローブ・ズッキーニ
バショウ科:バナナ
稲科   セリ科:食用ニンジン・セロリ
ナス科:ジャガイモ・トマト
ネギ科:ニンキク・タマネギ
アカザ科:ブタン草
小麦科:小麦
イネ科:
豆科:ピーナッツ・グリーンピース
バラ科:リンゴ・モモ
ミカン科:オレンジ
マタタビ科:キウイ
ウリ科:スイカ・メロン
バナナの花粉   ウリ科:メロン
     
参考:
財団法人日本アレルギー学会
アナフィラキシー対策フォーラム 等

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release: March 4, 2008
update: March 29, 2008

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